装丁がおしゃれ・・・だけじゃない!素敵な本【フィンランド人が教えるほんとうのシンプル】
先日図書館に行って借りてきた本について書きます。
図書館に行って、みなさんはまずどこの本棚から見ますか?
私はまず『今日かえってきた本』の棚から見ます!
いつも入り口近くにあるので、目につく場所にあるのですが、なかなか借りれない本にたまーに巡り合ったり、人気の本が結構あったりするのでいつもチェックして、そこから借りることも多いです。
なので、ぜんぜん自分の借りたい本ではなく、完全に運命の出会いが出来ます。
今回、その今日かえってきた本の棚から見つけた本です。
フィンランド人が教える ほんとうのシンプル
モニカ・ルーッコネン 著
表紙が英語で埋め尽くされていて、コーヒーが入ったカップを真上から撮影した画像が載っています。
表紙の一番下に日本語で題名が書かれています。
こういうタイプの本って写真が割と多く占めていると思うのですが、この本は写真があまり多くありません。頭の中でイメージすることを助けてくれるような、そんな写真が載っています。
いろんな角度からフィンランド人が考えるシンプルな生活について語っています。
この本で、感銘を受けたのは、最後のほうに日本人の良寛さまが出てきたこと。
良寛さまは江戸時代後期の曹洞宗の僧侶であり、歌人、漢詩人、書家としても素晴らしい功績を残された方です。
無欲恬淡な性格で、質素な生活をされ、そして何より子供を大変かわいがられた方です。
実は小学生のころ、この良寛さまの伝記を父よりプレゼントしてもらい、よく読んだことがありました。
高貴な人がいくら良寛さんに書を書いてほしいと言っても書くことがなかったが、子供がせがむと快く書いたという話があります。
生活も実に質素で、こどもの私はとても胸に残りました。
その良寛さまの名前が、まさかフィンランド人の方から聞けるなんて、びっくりしましたし、久しぶりに良寛さまのお話を読むことが出来、とても嬉しく思いました。
シンプルに生きるとはどういうことか、読み進めていくうちに自分の心が洗われていくような感覚を覚えました。
真面目に生きることに、少々肩身が狭く感じられるような、歪んだ自分の心が、良寛さまのことを思い出して、とても元気が出てきました。
良寛さまの伝記も、また読んでみようを思います。いろいろ本を読んでいると、いろんなつながりもあって本当に面白いですね。
すみません、今更な話ですよね。もっと本に出会えるよう頑張ります。
本日は以上です。