若いころに読んだ本【吉本ばなな キッチン】
毎日気温が上げ下げして、気分の浮き沈みが激しい今日この頃です。
この時期は仕事休みの時ほど雨が降って、たくさんの洗濯がなかなか本腰入れて出来ないんですよね。
仕事する日ほど、びっくりするほどの青空が出て、
「あー今やってること投げ出して、どこか遠くへ行きたいなー」
なんて思わせてくれます。
お天気よ、休日に晴れてください。
今日も祝日だというのにあいにくのお天気でした。
でも図書館に行くと決めていたので、開館とほぼ同時に行ってきました。
もっと長く居たかったんですが、連れが飽きたと言い出しまして。
いつもは目次を見たりしてじっくり本を選ぶのですが、もう背表紙と直感のみでいくつかの本を借りてきてました。
しかし、そんなことをしたせいで選んだ本が自分の求めていたものと違ってがっくり・・・。
もうちょっとゆっくり時間が取れればいいなと思ったのでした。
今日は昔読んだ名作を書いてみたいと思います。
キッチン 単行本 – 1988/1
吉本 ばなな (著)
吉本ばななさんの本で初めて読んだのがこの本でした。
ここで登場する女性と青年が親しい者の死を通して、自分を見つめていくお話です。
私の実感としては、ここに出てくる人々はどの人も淡々をしていて、落ち着いているなという印象。
私の性格が単純でいつもバタバタしているからでしょうか、淡々と落ち着いている人を見ると羨ましく思います。
今自分の目の前で行われているかのような、リアリティのある文風で、あっという間に物語にひきこまれました。
読み進めていくうちに、どの登場人物も淡々としているんじゃなくて、もがきあがいていて、苦しい胸の内が私の心を揺さぶりました。
いつも小説を読んでいると思うんですけど、人が思う気持ちって、人それぞれとらえ方が違うということ。
当たり前なんですけど、日々生活していると、接する人と自分の考えや物事のとらえ方が違うと、なんでやねん!って思っちゃうことが多くあるんです。私。
でも、こういう小説を読んでいると、作者や登場人物の考えを知って、自分とは違う考えを身を持って知ることができます。
いつも新しい発見がありますね。
吉本ばななさんの作品で、短編集で読んだものでも、すごい衝撃を受けた作風があって、今でもそのことをはっきり覚えています。
確か、「新婚さん」っていう題名だったと思います。
また読んでみよう。
そういえばちょっと前に吉本ばななさんがテレビに出ていて、お肉をご自身で調理して食べていました。美味しそうだったなー。
またいろいろ読んでみたいと思います!
本日は以上です。